技術初出: EP2

魔法器

魔法は、魔法遣いだけのものではない。

「魔法器」は、魔法の恩恵を一般の人々にもたらす道具である。アストラフォラの工房では魔法器づくりを志す職人たちが腕を競い、商店には多様な魔法器が並ぶ。それらはこの世界の暮らしに、深く溶け込んでいる。

たとえば「ライト」。日中に浴びた陽光を装置の中に蓄え、日が落ちてから放出する照明器で、夜の街と家々を明るく照らす。たとえば「保温ラップ」。温かい食べ物や飲み物を、時間が経っても温かいまま保つ。学園の制服にも魔法の技術がふんだんに使われており、汚れが落ちやすく、シワにも型崩れにも強い——生活を少しずつ便利にする、そんな発明の数々が日々生まれている。

魔法遣いが魔法を「使う」存在なら、魔法器は魔法を「分かち合う」ための知恵である。

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